お約束展開は悪か

 

蒸し熱い夏がようやく近づいてきた様子。

祭りの季節がやってくる。 

 

祭りに関する仕事をやっています。

それは全然華やかじゃなくって、山ほどの調整ごとをこなし、黒子に徹して汗を流して資機材を運び、祭り最中は邪魔者扱いされ、特に感謝も注目もされないが、お客様の楽しそうな横顔を拝むことができる仕事。

人の幸せなひとときを創る仕事をしています。

 

…っというのは綺麗ごとでぇ、

私のやりがいの感受性が低いのか、ありがとうとか楽しかったとか、直接言われないと全然人を楽しませられた実感ないですよ。

黒子に徹するより、自分がライト浴びてるほうがやりがいを感じるよ。

ライブステージでお客さんと目が合うときのほうがずっと楽しいもん。

私がそこに居る時、黒子に徹してくれている人もいるわけですが。感謝しています!

 

 

 

音楽を作る時、今までずっと自分の好奇心のままに曲を書いてきて、なにやらなにか気持ちの深いところにある情景を伝えたいって思いが強かったように思うのですが、近頃は単純に「人を楽しませたい」と思うようになってきました。

楽しい=ノれる!って意味ではないのですが、どんな形であれ、人の生活の中に楽しいひととき、心地よいひととき、心動かされる瞬間、を提供できたら。幸せとまではいいませんから。

 

「どんなに一流の部品でも型の合う車が無ければ意味がなくて、安っぽくても色んな車に合う部品のほうが使いようがある。」

と、以前誰かが言ったのですが、衝撃を受けました。もちろんそれが全てではないですが、一理ある。

 

長らく、楽曲の中のお約束的な展開、既視感のあるフレーズ、は悪!…とまでは言わないものの、避けるべきものだと思って曲を作ってきました。サビ前のあんなキメとか盛り上がるこんなフレーズとか。全然嫌いじゃないけど、自分がそれを踏むのは恥ずかしい…。

でも、お約束って、「発信側と受信側の共通言語」であって、その作品における現在地を示すことで楽しみどころをより伝えやすくするものとして、意義があるなと思い改めました。

 

 

居酒屋に行って、いつも明太もちチーズとか、アボカドサーモンとか、既に味を知っているうえに大して他店と変わらないだろうものでも、美味しいと知っているからつい頼んじゃうしなあ…。

 

今まで絶対作らないと思ってたものも勇気を出して取り入れてみよう。

ウマい明太もちチーズ。

 

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